「やりたいことがたくさんある。頭の中でグルグルしていて、どう整理すればいいかわからない。」
「どれも大事に思えて、分けるべきか、まとめるべきか決められない。」
「やることは決まっているけれど、はたしてこのやり方でいいのだろうか。」
周りから見るととてもうまく運営していそうにみえても、このような悩みを抱えているひとり経営者の方はとても多いと思います。わたしも1人で仕事を始めたので、同じような経験があります。その際にどのように解決していたのか・・・本を読んだり自信をつけるためにたくさん勉強したり、紙に書き出してみたり。
自分のことを振り返ってみる
そんなことをしながら、論理的思考を取り入れてみたりしたと思います。知り合いやその専門の人に相談したりもしました。結果、何かを始めるにはまず、頭の整理整頓が必要だと思いました。
デザインの仕事を始めて、驚くことに20年弱の期間が経ちました・・・当初あまり認知されていなかった「WEBデザイナー」という業種。なかなか職業欄に書ける職種ではありませんでした。デザイナーといえば服飾とかが世の中のイメージでしたから。
その後、クライアントのためにWEBはもちろん、ロゴや印刷物などのデザインをしていくわけですが、スポットのデザイン業務だけだとデザインとしての効果がでにくいと思い始め、段々とブランディングを意識するようになりました。今のメインのお仕事は、クライアントのブランディングを考え、言葉とビジュアルをデザインし、形にしていく仕事です。
デザインを活かすためにも整理が必要だった
時代の変化とともに、デジタルツールの進化によって、誰でも簡単にロゴやデザインを作れる時代になりました。オンライン上には、手軽にデザインを作れるツールやテンプレートがあふれています。デザインの敷居は昔と違って低くなったけれど、「見た目が整っていること」と「ブランドの価値が伝わること」は別の話。
いくらデザインを作っても、それをどう活かしていくのかがきちんと整理されていないと、本当の意味で「伝わる」ものにはならない。表面的なデザインが簡単に作れるからこそ、本当に伝えたいことを整理し、ブランドとしての軸を持つことが、今まで以上に重要になってきています。
ブランディングは、デザインを作る前に、考えを整理することから始まる
私はそのことに気づき、まずは「思考の整理」をしてからブランディングに取り組むことが大切だと感じるようになりました。
「ブランディング=デザイン」ではなく、ブランディングの本質は「自分の考えを整理し、伝えること。」そう気づいてから、私自身の仕事のスタイルも変わっていきました。

思考の整理が、ブランディングの第一歩
今、自分は何をやりたいのか?
その中で、一番伝えたいことは何か?
どういう形で見せていくのがベストか?
これらを明確にすることで、ビジネスの方向性や発信の軸がクリアになり、迷わずに進めるようになります。「ブランディング=デザイン」ではなく、ブランディングの本質は「自分の考えを整理し、そこにエッセンスを加えて伝えること。」
「思考の整理 × 表現のエッセンス」
思考や情報の整理ができて、目的に応じたデザインに落とし込めば基本的なデザインのプロセスとしてはOKですが、ただ情報を並べたり、デザインを作るだけでは思ったような正しい世界観は伝わりません。オリジナリティやアイデンティティをよる深く表現するには、さらに、「エッセンス」 を加えることが大切だと思っています。
「エッセンス」とは、言葉の選び方や、ビジュアルの使い方、伝え方の空気感まで含めた、ブランドやサービスやそのヒトが持つ個性や本質を彩る感性みたいなもの。
ブランドやサービスを魅力的に発信していくためには、整理したものを、どう表現するかということ。そこに「エッセンス」を加えることで、初めて伝わるブランドになるのではないかと思っています。
頭の中を整理するための4つのステップ
もし、「やりたいことがありすぎて整理できない」と感じているなら、以下の4つのステップを試してみてください。
①「今あるもの」を全部出す
まずは、頭の中にあるものをすべて書き出してみる。
マインドマップを作るのも良いし、思いついたことを自由にメモしていくのもOK。
考えがまとまらないときは、「整理しよう」とするのではなく、いったん全部出してみることが大切 です。頭の中にあることを可視化することで、思考の流れが見えてきます。
②「何を核にするか」を見極める
アイデアややりたいことをすべて並列に考えてしまうと、何を優先すべきかわからなくなってしまいます。
ここで大事なのは、「何を中心に据えるか?」を決めること。
すべてを均等に扱うのではなく、軸となる部分を見つけ、それに沿って他の要素を整理していく ことで、伝えたいことが明確になります。
③ 誰かと話しながら整理していく(できれば私と!笑)
ひとりで考えていると、どうしても堂々巡りになりがち。
でも、対話をすると、自分では見えなかった本質や、意外な視点に気づくことができます。
「本当に伝えたいことは何か?」
「これは分けるべき?統合するべき?」
「どういう順番で発信していくのがベスト?」
こうしたことを、対話の中で明確にし、整理していきます。
④整理したものを試しに発信してみる
いくら整理しても、頭の中だけで考えていると「これで合っているのか?」と迷い続けてしまいます。
だからこそ、小さくてもいいので、一度発信してみることが大切
SNSの投稿でも、ブログの記事でも、まずは出してみることで「伝え方」が磨かれる
フィードバックを受けることで、「もっとこうしたほうが伝わる」という発見がある
実際にアウトプットすることで、自分の中でも「これがしっくりくる」「もう少し調整が必要」といった感覚がつかめます。「完璧にしてから発信する」のではなく、「発信しながら育てる」ことが大事です。そして段階を経て育てていくことがブランディングにつながります。
とはいえ、ひとりで整理し続けるのは難しいもの
考えを整理し、言葉を選び、発信していく
このプロセスを続ける中で、
「本当にこれで伝わるのかな?」「何かが違う気がするけれど、どう調整すればいいかわからない」
そんなふうに感じることもあるかもしれません。
自分の考えを言語化するのは、思った以上に難しいもの。自分自身のことを冷静に観察するなんて誰もが苦手。そこに客観的な視点があることでスムーズになるのではないかと思います。だからこそ、「対話をしながら整理すること」 がとても大切になります。

個別コンサルティングのメリット
私の個別コンサルティングでは、思考を整理するだけでなく、言葉とビジュアルを整え、ブランドの「伝わり方」までサポートします。ビジネスのマインドや方向性、デザインはもちろん「エッセンス」も加えます。
ブランドの空気感をつくる言葉の選び方
感覚に訴えるビジュアルの活かし方
余白を活かした「伝わる」ブランディング
ブランドは、ただ形を作るだけでは成立しません。「情報」だけでなく、「感覚」に訴える伝え方が加わることで、初めてブランドとして認識されるのです。これまでのクライアントワークに携わったデザイン経験とデザインとマーケティングの要素にプラスエッセンスという感性を加えて、ひとり経営者さんやそのサービスやブランドの成長をサポートしていきます。
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