沖縄のイメージは、海とリゾートと歴史が深い特別な場所。そのような教科書的な理解だったわたしの沖縄がアップデートした今回の旅。
フランス人の友人Laureに会う目的だったこの旅で、動き始めた世界との再会と、更なる新しい人との出逢いによってまた行きたい場所ができたことが大きな収穫だったことに間違いありません。
前回の沖縄の旅の記事はこちらから→ Trip to Okinawa Vol.01
いつか絶対に会いたいと思っていた、沖縄のこま子さん。那覇でビストロモンマルトルというフレンチレストランを営んでいて、Laureから何度も色々な話を聞いていた人。そしてオンラインで会話することもあったのに実際に会えたのは今回が初めて。エネルギーを持った彼女(しかも同じ歳!)が、わたしのために好きそうな場所に連れて行ってくれると言うので、しっかり滞在日程を1日延ばしました。笑。
彼女のセレクトで連れて行ってもらった場所がとても素敵だったこと!(前回の記事のカフェもそう)器好き、焼き物好き、ガラス好き、アート好き。そんな雰囲気のあるギャラリーとかアート空間やクリエイターが沖縄には多く存在するそう。知らなかった。
光の美しいギャラリー
読谷村にあるおおやぶみよさんのガラスなどを販売するギャラリー HIZUKI
おおやぶみよさんの琉球ガラスを使った素敵なうつわやお皿などの中に、アスティエも並んでいました。やはりガラスとアスティエの相性は最高ですね。バナナの木と琉球ガラス、太陽の光を計算されてデザインされている(多分)クリアで静寂感のあるギャラリーでひとりウキウキと興奮しまくり。
洗練されたギャラリーが、のどかな町(村)の中に。工芸品については、地域ごとにルールがあるらしく、創作活動がしやすい地域にアーティストの方や工房が多くなっているそう。静かな地域で創作して、オンラインで全国はもちろん世界中に発信できるようになったことは、とても有益ですよね。
昔ながらの焼き物づくり
ちょうどこの時期は梅雨と重なり、土が渇きづらいためなかなか焼けないということでギャラリーは閉まっていましたが、こま子さんのおかげで見せていただくことができました。読谷村の大嶺工房さんのギャラリー。ここの地域は、やちむんの里として登り窯が有名。観光スポットでもあり窯元さんが並びます。
窯を使う時の薪から出る煙が環境問題として、那覇では登り窯が使えなくなったことで、登り窯はこちらのシンボルになっているそう。斜面に建つ窯。見る価値あります。それにしてもシーサーは独特のアイコンです。大きな窯じゃないと焼けないですよね。うちのでは全く無理。笑。
那覇の陶芸の大先生
読谷村は那覇と離れていますが、那覇市内でも焼き物をつくっている先生がいるということで連れて行ってもらった場所。多くの生徒さんに陶芸を教えて、複数の大学に陶芸科を作ったという大城先生のお宅へ。
陶芸について色々お話を伺って、近ければ通いたかったなと思いつつ、アトリエに。Laureは先生のカップを気に入って使っていて、今回も新しいものを。しかし、飛行機に乗る身(わたしも含む)としては、どうやって持ち帰るかが一番のネックでもあり、持ち帰れる分だけ。後でお願いして送ってもらおうということに。
大城先生の作品は、しっかりとした技術で作陶されているのですがどこか洗練されたデザインのものも多く、軸の色もまた好みのだったので、ぜひお店で紹介したいなという想いのもと、いくつかいただいて帰ってきました。お楽しみに。
改めて、沖縄はものづくりの歴史と「OKINAWA」という独自のブランド力を持った場所だったのだと実感することになりました。せっかく縁があって巡り合ったこのタイミングで、何か楽しいことができればいいなと心に刻む旅だったのでした。