気がつけばデザインの仕事を始めて20年ほど経ちました。最初はWEBデザインから。ホームページというものが世に周知されてきて、でもまだ大手企業が持っているくらい。個人レベルで何に使うの?というのが世の中の認識でした。そんな中、当時の仕事で「ホームページはないの?」と聞かれることが増え、自分で自分のホームページを作ってみたことがきっかけでした。
HTMLを一生懸命覚えて書いてホームページができあがる。その感覚が楽しくて、明け方までパソコンの前にいることもよくありました。言語が世界基準で統一されて、技術や通信速度の向上でWEB制作もやり方が変わる。その流れに合わせてアップデートしなくてはいけない知識や技術の進化。それがとても速かったのでその時はついていくのが大変。その頃はWEBデザイナーという職業も認知されていなくて。でも今はちゃんと職業として存在するので、時代を感じますね。
WEBから始まったわたしのデザイン人生ですが、そもそもWEB制作という中では、デザインと制作とは別の業務でもあります。先に記載した言語を使って組み上げていくのはコーディングという作業で、これはこれで今は専門性があります。どこかを伸ばしていくと考えるとわたしは言語を並べるコーティングより、見た目のスタイルを整えて表現していく方が好きでした。「きっとデザインは今後必要となる」と思ったので、デザインに注力するようになったのです。
デザイン専や美大出身でもなかったわたし。千本ノックのようなデザインをする月日を経て、時代の波に乗り(?)ここまで仕事としてデザインに携わるような形になりました。たグラフィックデザイナーとか、DTPデザイナーとかは当時もありましたがそこからスタートしていた場合はなかなか難しかったと思います。基礎がないのだから。たまたまWEBから入ったことで、時代の波、ITの波に乗って仕事ができたのですよね。今考えれば、ですが。
その前の仕事がMCとかイベントの司会とかだったのだから、人性とはわからないものです。先日母が当時の写真を観て「これはいったい誰なんでしょうね〜?」と言っておりました。写真を見ると本当に笑える(笑)
急がずに、だが休まずに
タイトルの意味。ゲーテの言葉。(世界の名言好きなんです)
まさか自分が過去を振り返ることになるとは思いませんでしたが、20年経てば振り返りできますね。あの頃のわたしは、まさかそんなにこの仕事をしているとは思いもしなかったはず。そして何をしていけばいいかなど考える頭もそんなになかった。忍耐力や持続力とは無縁だと思っていた人間なのに、経験てすごいです。
特別に秀でていることはなかったとしても、経験してきたことから培われていることって多いでしょう。気が付かずに。無意識に。ラッキーなことに。デザインは同じでも、当然、やっていることは常に変化している。特にITの変化、そして近年の時代の変化ってものすごくて、3時代生きてきちゃっているから余計にそれを体感しています。
人との出会いやきっかけ、チャンスをつかもうとする気なども自分と共にあります。まだまだ長そうな人生。これからはものすごく早いっていうから、大切なものを見極めて効率的にやりたいことを実現していこうと思っています。